特集 2026年6月4日

四川省・成都で辛いものを食べ、耳かきおじさんに出会い、オオサンショウウオを食べて泣く人をみた

オオサンショウウオが食べたすぎて中国への旅行を企画した人がいる。当サイトのライター・こーだいさんである。

オオサンショウウオにはそんなに興味がなかったけど、誘われたので一緒に中国に行った人がいる。私である。

とにかく、訪れた中国・成都はとても楽しいところだった。オオサンショウウオを食べたい人にもそうでない人にも、たいへんおすすめの旅行先だ。

ファンクバンド「踊る!ディスコ室町」のまこまこまこっちゃんです!ギターを弾いています!京都在住!

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オオサンショウウオを食べに行ったけど、それ以外のも見どころは多い

3月下旬、中国の四川省・成都へ旅行に行った。前述のとおり、当サイトのライター・こーだいさんに誘われたからである。

彼にとって旅の目的は、オオサンショウウオに出会い、そして食べることだった。

その熱意たるや並のものではない。旅の計画段階からオオサンショウウオのことしか喋らなくなってしまい、もちろん滞在中もオオサンショウウオのことばかり考えているようだった。

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グループチャットでの第一声
自分で調理する気なのか! と驚いた

そのときの様子は、こーだいさんがすでに記事を書いて公開している。ものすごく熱のこもった記事だ。まさに熱筆といえる。まだ読んでいない人は読んでください。

しかし同行した私といえば、実はそんなにオオサンショウウオに興味があるわけではなかった。なんとなく、中国も楽しかろうと思ったくらいだったのである。

それでも旅はとても楽しかった。オオサンショウウオ以外のみどころもたくさんあったし、オオサンショウウオを食べて泣く人も見ることができた。

オオサンショウウオを食べて泣いた人
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静かなメガシティ成都。食べ物はもちろん辛い!

成都は中国・四川省の省都で、人口2000万人を超える巨大都市だ。現地読みはチェンドゥー。私たちが宿を取ったのは市内中心部。巨大な道路が伸びているが、自動車やバイクは電動が主流なようで景色のわりに静かな街だった。

往路フライトの山東航空機内では孔子の論語がアピールされていた。歴史の圧を感じて窓から見える景色が荘厳にみえる
車やバイクは多いけど、全然うるさくない

ここで感動したのはまず食べ物である。

言わずもがな、四川といえば四川料理。辛いものだという印象がある。実際に辛いのだが、しかし辛さにもバリエーションがあるのだ、というのが今回の発見だった。

ざっくり分けると、四川料理の辛さには麻と辣(マーとラー)の2種類がある。

麻(マー)はサンショウのビリビリしびれる系の辛さ、辣(ラー)は唐辛子のヒリヒリ系の辛さだ。

まず麻(マー)のビリビリくる辛さを感じることになったのは、鉢鉢鶏(ボーボージー)という料理である。これは同行したフクダさんのおすすめの店だった。串に刺さった肉や野菜などの具材を選び、辛いタレに浸して食べる。

これが鉢鉢鶏(ボーボージー)。

このタレが辛いのである。透明で一見そんなに辛いとは思わなくて油断したが、めちゃくちゃビリビリくる。山椒の油を使っているようで、食べるたびに口の中がしびれるのだ。

ビリビリしすぎて、小さい頃にファミコンの電源プラグを舐めて感電した思い出がよみがえった。でもファミコン並みのビリビリと一緒にうまみも口内を駆け巡って、どんどん食べてしまう。不思議体験である。

こーだいさんに「難しい顔してますね」と言われたが、ビリビリに圧倒されているのだ。でもうまいのでどんどん食べることになる。さっぱりめのビールがよく合う
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麻婆豆腐発祥の名店がまた辛い!

2日目に出会ったのは辣(ラー)の辛さだ。

この日ペットショップ街を歩き回ったもののオオサンショウウオが見つからず落胆するこーだいさんと一緒に行ったのは、陳麻婆豆腐という名店である。

なんと麻婆豆腐の発祥の店だという。麻婆豆腐はここ成都で、陳さんという人によって編み出された料理らしい。

そして想像のとおり、ここで出てくる料理がまた辛いのである。

今度は見るからに辛い。唐辛子の赤が鮮やかで、熱々の豆腐のまわりを油がグラグラとうごめいている

かなりビビりながらひとくち食べてみると、当たり前に辛い。今度は山椒のビリビリ系ではなくて、唐辛子のズキズキ系である。口の中でちっちゃいプラスドライバーが暴れ回っているような痛みだ。辛さというのは痛みだったのだ。

でも、不思議にうまいのである。

わたしは辛いものがそんなに得意ではない。ひとくち食べたときには完食への自信を失っていたのだが、それでもいつの間にかスプーンが麻婆豆腐に伸びている。食べ進めるうちに口の中が麻痺してきて、もっと食べたくなってくるのが本当に不思議だった。

からすぎるのに
また食べたくなる不思議!

なんというか、うまみが強いのだ。

料理と化学については門外漢だけど、唐辛子には油によって抽出される脂溶性のうまみがあって、それが存分に溶け出しているのがこの麻婆豆腐なのだと思う。めっちゃ辛いけど、うまい。

うまい麻婆豆腐を食べて、落ち込み気味だったこーだいさんも元気を出したようだった。辛いものにはそういうパワーがある。

サイドメニューの担々麺。これはビリビリ痺れる麻(マー)の辛さ。麻婆豆腐の合間に食べると、これもまた新鮮に辛かった。
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茶館で耳かきおじさんに出会う

辛い食べ物以外で楽しみにしていた成都の名物は、茶館である。成都では至る所に茶館というものがあって、お茶を飲んでのんびりするのがポピュラーらしかった。

実際、大きめの公園の中にはだいたい茶館があった。池を囲むようにテーブルとイスが出してあって、そこでお茶を楽しむことができる。

でかい公園の茶館ゾーンはめちゃくちゃ混雑している

これが素晴らしい場所だった。

お茶は茶葉で注文することができて、お湯は無料というシステムが一般的のようだった。中国茶の葉っぱから味が出なくなるまで、何度も何度もお湯を注いで飲むことができるので長居ができる。

食べ物の持ち込みもOK。フクダさんがスーパーで調達してくれたヒマワリの種をかじりながら、こーだいさんと「こんなのが近所にあったら通いますね〜」と言い合いながら茶を飲む。

成都のみなさんもこぞって茶館に集まって、お茶を飲みながらおしゃべりしたり、スマホを眺めたり、本を読んだり、トランプをしたりしている。

思わず長居してしまう。この頃のこーだいさんはまだオオサンショウウオが見つからなくて若干気落ちしていた
トランプをやっているテーブルはやたら盛り上がっていた。白熱するほどのなにかが賭けられていたのかもしれない

そして茶館につきものの名物がもうひとつある。耳かきおじさんである。

なぜだかわからないが耳かきのサービスが一般的なようで、どこの茶館に行っても、耳かきをぶら下げたおじさん(ときどきお姉さんもいる)がチリン、チリンと鐘を鳴らしながら巡回している。

この人に声をかけると、耳かきをしてくれるのだ。

私もちょっとおそろしい気もするが勇気を出して頼んでみた。値段は40元(1,000円しないくらい)。まあ普通の耳かきだが、手練っぽいおじさんにゴリゴリ耳そうじをしてもらうと、なんだかよく聞こえるようになった気がしてくる。

何人か巡回している耳かきおじさんのうち、最もヘッドライトが大きい人に頼んでみることにした

最後に軽いマッサージで首を回してもらうと、首の骨がゴキゴキ! と爆音で鳴った。

なお、自分のあとでこーだいさんが施術されているのを見て思ったが、よく考えるとこのサービスはめちゃくちゃハイリスクかもしれない。耳かき施術はお茶を飲んでいる席で行われるので、耳に棒を突っ込まれている横を人がどんどん歩いていておっかないのである。

なんとなく口角が上がってしまうのは、これが一番耳の穴が開くような気がするからだ
他人が施術されているのを見るのも楽しい

ものは試しと頼んでみたが、ちょっと考えてから頼んだほうがいいのかもしれない。周りに人が少ない落ち着いた場所ならよさそう。

私はわりとこういうのが好きなのでチャンスがあればまた頼んでしまうかもしれない。スマホアプリで代金を支払って握手をすると、耳かきおじさんの手はしっかりと分厚かった。

オオサンショウウオにありついた後にも、もう一度お茶を飲みに来た。このときはホクホクで圧倒的にいい顔をしていた

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